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12月20日 婆子焼庵

こんにちは、日本紙工機械グループ 早部です。

今回のタイトルは、日ごろ私自身が呪文として活用している禅宗の公案「ばすしょうあん」です。

婆子焼庵とは、禅宗の公案の一つなのですが、こんなお話です。
・ 若い娘と二人暮らしの老婆がいた
・ 老婆は、若いお気に入りの修行僧を囲った。
・ 若い修行僧の為に庵を建てて20年間寝食の世話をして応援
・ 20年経ったある日、老婆は同居の娘に修行僧を誘惑させる。
・ 禅僧は、誘惑に一切反応しない事を是とする旨を、娘を介して老婆に伝える。
・ 老婆は怒り狂って庵を焼き払い禅僧を追い出した。

こんなことがあったとさ。さてあなたが禅僧ならどうしますか?って話です。

状況を想像すると禅僧的には、あらゆる煩悩を断ち切る事が、修行の成果でもあり老婆への期待に応える
事だと考え、しかし老婆は、そうではない別の姿を望んでいた事で双方の考えや方向性が合わず決裂し、
怒り狂った老婆が火付けと言う凶行に及んだって事になるのかなと思います。

こんな猟奇的な話ですが、初めてこの公案を読んだ時に普通に身の回りでも似たような事が多くあるなと
思いました。会社の中でも、家族の中でも、友人との仲でもあらゆる場面であてはまるように思います。

さて話は、戻ってもしあなたが、この禅僧の立場だったらどうしますかって問いに対してですが、老婆を
会社の上司や同僚や自分の親や兄弟などにして考えてみるとイメージしやすいかと思いますがどうでしょ
うか?

解釈は読んだ人の数だけ何通りもあると思うのですが、この公案を通じて、私個人的には、「臨機応変」
「あるがままに」「寛容さ」この辺のバランスが大切なのかなと思いました。

特につまらない虚栄心などに囚われると判断を誤ったり、他者を傷つけたり、自身が後で後悔したりと
良い事があった記憶が無いので、自分に正直に他者に寛容で、状況に合わせて対応すれば良いのかなぁ
と言う解釈をしています。

こんな解釈をしていますので、私自身つまらない虚栄心が生じそうになったり、見栄を張りたくなったり
しそうな時など自身を諫める便利な呪文として「ばすしょうあん」「ばすしょうあん」と心の中で唱え活
用したりしていますよってお話でした。

なんだか、まとまりのない話になりましたが、もし興味が湧きましたらネット上にいっぱい転がっていま
すので「婆子焼庵」ググってみてください





 

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