社員ブログ

3月17日 国家資格

こんにちは、日本紙工機械グループ 早部です。

皆さん 第一種衛生管理者という資格をご存じですか?
同じ場所で働く仲間が、50人を超えちゃうと厚生労働省の役人の天下り先である公益財団法人に利益をもたらす為に、
社員の中の運の悪い誰かが、日常生活や通常業務では一切見聞きしたことのない知識を必死に勉強して合格するまで何
度も何度も市原の山奥に行って試験を受けなさいっていう罰ゲームみたいな法律があります。

今回のブログは、そんな運の悪い誰かとなった私が第一種衛生管理者試験経験を通して得た労働安全衛生の大切さにつ
いて語りたいと思います。

そもそも労働安全衛生とは?
たとえば以下のような労働災害が発生した場合・・・・
Aさん 「課長大変です  田中さんが鋼材に頭をぶつけて頭から血を流してます。」
F課長 「秀ちゃん馬鹿だなぁ~ ん~どれどれ 大丈夫 大丈夫 気を付けなよぉ あははは」

F課長は流血している田中さんを笑い飛ばしそのまま立ち去ってしまった。
また会社にも報告が無かったためこの労働災害は、何ら対策されることも労働災害として扱われることもなく・・
おっちょこちょいな田中さんの体を張ったギャグとしてその場は終わってしまった・・・・
そして1年後同じ場所で学習能力のない田中さんは、再び流血騒ぎを起こすのであった。

Aさん 「課長大変です  田中さんが鋼材に頭をぶつけて頭から血を流してます。」
K課長 「大丈夫ですか田中さん 気分が悪いとかありませんか?」

K課長は、大丈夫だと言う田中さんに「何かあったらでは遅いから」と病院に連れていきそして事故の詳細を会社へ報告
を行った。
報告を受けた会社(安全衛生委員会)は、事故が発生した現場の検証を行い、再発防止措置を行い工場作業者全員にプロ
テクター入りの帽子を支給し、着用を義務化した事で、環境改善と保護具着用により労働者全員の安全確保を図った事に
よりこれ以降鋼材に頭をぶつけて流血する災害は一切発生しなかった。

この2例で分かるように労働災害を認識できない組織は、労働者を災害から守る事が出来ません。
製造現場では様々な加工機械があり、また重量物が高所にあったり、体に有害な物質があったりと様々な危険が多く潜ん
でいます。
そして人は、絶対に間違いを犯します。
危険な設備も有害な資材も業務を行う上で必要不可欠なものですが、扱いを誤ると労働者を傷つけ最悪の場合は死に至り
ます。大切な仲間たちの安全と健康を守るためにも正しい教育と正しい取り扱いそして整理整頓などの環境整備によって
労働者を守る事がとても大切になります。
そんな国家資格試験を罰ゲームだと思っていた自分考えを反省するとともに、試験を通じて得た労働安全衛生の大切さを
知った私は、どいつもこいつも逃げやがって仕方がないから手を挙げたけど・・・試験前から3週間休日返上で勉強した
この苦痛を
この大切さを共有する若者を増やし安全で快適な職場環境の構築を決意したのであります。

作業を優先するあまり安全を疎かにしていないか、従業員の健康よりコストを優先しているような事がないか、これから
労働安全衛生の大切さを共有できる仲間(だれにしようかな・・・笑)を増やしながらしっかりと労働安全衛生活動を行
っていきたいと思います。



 

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