9月6日　あれから20年

秋晴れの朝、一機の民間機がツインタワーを狙い進む。更にもう一機！
それから数年後、最大のイスラム教徒人口を誇る東南アジアの国．．．
独特な臭いがたち込める非現実的な街並み。ホテルから一歩外に出ると異様な視線を感じる。
片脚を失った人がやって来て手を握ってくる。また、片腕が無い人も．．．
排気ガスと鳴り止む事が無いクラクションに包まれた交差点。
十歳くらいの子供が車の窓拭きをして小銭を稼いでいる。
中央分離帯に立っているのは二十歳にもなっていない女の子。
背中には、明日の命があるかわからない赤ん坊。
路肩にはトタン屋根の露店が永遠に並びその日の生計をたてる。
ペットボトルに入れられたガソリン売りの隣には、ウサーマ・ビン・ラーディンの肖像画が描かれた
Ｔシャツが並べられている。

あれから二十年、スポーツの祭典が開催されたアジアの先進国．．．
世界から称賛される近代的な街並み。そして国民。しかし、この国は絶望の窮地にある私たちを助け
に来てくれるのだろうか？
古代オリンピックの起源は、戦争を一時中断しスポーツを行う平和の祭典であったと記されている。

やま