社員ブログ
前回、病院で年を越した染井です。生還して今度はお寺へ行った話をします?
なんと北海道で記録的な暑さを記録して日本中を驚かせたのが先週の話。あれから東京でも連日30度を超えて、体がついて行きません。暑いで~す!
そんな中、曹洞宗大本山総持寺へ参拝して来ました。総持寺は福井の永平寺と共に曹洞宗の大本山です。石原裕次郎さんのお墓があります。裕次郎さんを知らない?
法要の前に約1時間、位の高そうな老師の講演がありました。勿論、畳敷きの大広間で座布団一枚無く正座です。老師は自己紹介の後、「皆さんは歩道を歩くとき、左側を歩きますか、それとも右側を歩きますか」と聞いたのです。いきなり予期せぬ質問をされたものですから、みなさん頭に浮かんだのは「車は左、人は右」だったのでしよう。99%の人が右と回答しました。すると老師は「関東の人は右、関西の人は左と回答される方が多いのですが、正しいのは何方だと思いますか?」と言われて、私の頭に浮かんだのはエスカレーター、東京では左立ちで右側を歩きますが大阪では逆に右立ちで左側を歩きますよね。
大阪人の東京人に対する対抗心かと思いきや、1967年阪急梅田駅でエスカレーターが設置されたとき、右手で手すりを持つ人が多かった為、右側に立つというルールをアナウンスした結果、定着したそうです。その後、1970年大阪万博で「国際標準の右立ち」を徹底したと言われています。歴史的・文化的背景があったんですね。
話を戻しますと、老師曰く「歩行者の通行は車に対する対面交通ルールから成り立つも、現在の道路交通法には歩道及び十分な幅を有する路側帯等では歩く位置の規定はありません。右側でも左側でも良いのですが、マナーを守りその場の状況に合わせて臨機応変に対応する事が大切です。」臨機応変とは左右にこだわる事無く、自分の行く方向の流れに沿い、他人を思いやりながらぶつからない様に歩く事ですよ。スマホを操作しながら縫うように歩けと言う事ではありませんからね。と付け加えられ、拍手をもってシビレル講演は終了しました。足を引きずりながら、歩道へ車が突っ込み尊い命が奪われる事故が多発している昨今、必要なのは自分の身は自分で守る。また、子供に身の守り方を教えると言う意味でも常に対向車の動きを確認出来る下図の様な対面交通が一つの手段になるのではないかと考えさせられました。皆さんはどう思われますか?